
著者からのメッセージ |
私は、多くの人が苦しみからすぐにでも解放されてほしいと願いこの本を書きました。
苦しみから抜け出せない
原因は2つ
①誰を頼ればいいのか分からない。
②自分で何とかしようとしている。
(誰も信用できない。頼れない)
大抵の問題はそれを簡単に解決できる人がいるものです。でも、その人を知らなければ解決は難しくなります。
また、知っていたとしても、その人を頼る事ができなければ、自分でどうにかするしかなく、解決に時間が掛かってしまいます。
実は、私は人を頼ることができない人間でした。
なので、本の中で紹介しているメソッドはすべて、「自分で自分を癒す」方法です。
誰も頼れず、勇気を振り絞って相談しても何の救いにもならず、58歳になるまで私はずっと孤独の中で生きて来ました。
そんな私を支え、変えてくれ、楽にしてくれた方法です。
私には頼れる師匠も、カウンセラーもいませんでした。
しいて言えば、このメソッドが私の道しるべでありよりどころでした。
私の子供の頃の話をさせてください。
母親は朝から晩まで内職に没頭していました。
普通は家計を助けるためですが、母は見栄を張るために頑張っていました。
ギリギリの貧困生活だったのに、なぜか家にピアノがありました。
母親と顔を合わせるのは食事の時か怒られる時。
何度もおねしょをして治らない事にキレた母は、私を布団です巻きにしました。
そして、お尻から全体重を乗せてドスンドスンと何度も何度も私を押しつぶしたのです。
私はつぶされないように必死に力を込めて堪えました。
息ができず、気が遠くなり、「この人は本気だ!」と初めて母の殺意を感じました。
幸い、私は生き延びました。
しかし、この時以来私は相手の気分が気になり、自分から話すことができなくなりました。
お腹が緊張し、胸が詰まり、のどが絞まってしまうので言葉にならないのです。
今でも時々、母の行動に背筋が凍ることがあります。
私が何年も大切に育てた植木がある日突然、幹の途中でボキッと折り取られ、無残な姿になったことがありました。
母に理由を尋ねると、「邪魔だった!」とのことです。
父親は一年中出張で家にいなかったため、私は「おとうさん」の意味が分かりませんでした。
たまに父が家にいる時は、「この人誰?なんでこんなに馴れ馴れしく家にいるんだろう?」と、不思議に思ったのを今でも鮮明に思い出します。
家庭にはまったく会話がなく、外に連れ出された事もありません。
保育園に通うまで私は家の中でポツンとひとり放置されていたのです。
そんな幼少期を過ごしたため、学校に入学しても私は自分から話したことはありません。
会社に就職するまで、私の辞書に「話す」「相談する」「頼る」の文字は存在しませんでした。
特に問題がない時は、人を頼る必要はないかもしれません。
しかし、自分ひとりではどうにもならない問題に遭遇したとき、身動きがとれなくなります。
私はこのおかげで、大学時代に3年間引きこもり、中退しました。
また、適応障害で会社を退職することになりました。
しかし幸いな事に、私は自分で自分を癒す方法を見つけることができました。
人を頼ることができない分、ひとりでコツコツと研究し続けることは得意だったのです。
「人はなぜ苦しまなければならないのか?」
「心のしくみはどうなっているのか?」
毎日考え続け、自分で試し、改善し続けました。
そしてようやく、一日に何度も死にたくなるような長年の苦しみから解放されることができました。
本「うつがすぐ治る」にはそのエッセンスがすべて書いてあります。
この本は良くある心理学の本のように、どこかから引用した
その場しのぎのテクニックの羅列ではありません!
本質的でとてもシンプルで実践的な考え方と方法をお伝えしています。
本を読んで、その通りにワークを行えば、苦しみはすぐに消えます。
誰かを頼る必要はありません。私のように苦しみ続ける必要もありません。
いま苦しんでいるすべての人に読んで欲しいと願っています。
なぜ、本のタイトルが
「うつ」なのか?
実は、うつにはあらゆる苦しみがあります。
うつを治すためにはどんな苦しみにも対応できるメソッドが必要なんです。
①うつの直接の原因はトラウマ
⇒トラウマを消す方法が必要。
②ストレスを抱えやすい
⇒ 感じ方を改善する方法が必要。
③うつには様々な身体症状がある。
⇒ 身体症状の改善方法が必要。
本書には以上のメソッドがすべて書いてあるので、うつで悩んでいる人だけでなく、どんな人にも役に立つ内容になっています。
本の内容(目次) |
メソッドを使ったお客様の声 |
28歳女性:見捨てられることがものすごく怖く、不安、眠れない、笑えない、食べれないでとても苦しかった。 でも、2回のカウンセリングで白黒思考がほぼなくなり、苦しくなくなりました。
59歳女性:中学1年で発症し、38歳からはほぼ毎年のようにうつを再発して入院していました。ところが、一度のカウンセリングで47年間の悩みが解消しました。
33歳男性:どれだけ経験を重ねても、自分の思い通りに振る舞えない事に悩んでいましたが、人前で驚くほど冷静に話ができるようになりました。
28歳男性:お客様のマイナスな言葉にずっと悩んでいましたが、1度カウンセリングを受けただけで心に余裕が持てるようになり、会話を楽しめるようになりました。
40代男性:仕事上の問題を上司に説明する時、極度の緊張で言葉が出なくなってしまう悩みがありました。ところが受講後、とても冷静になり、思った通り分かりやすく説明する事が出来ている自分に気付きびっくりしました。
40代男性:片付けが億劫で、どんどん散らかってしまうのが長年の悩みでした。ところが、「え?これだけ?」と思える簡単な方法であっという間に変化。片付けの億劫さが激減したお陰で、散らかる前に片付けることが出来るようになりました。
50代女性:攻撃的、威圧的、高圧的、プライドが高い、怒りがちという自分の性格に悩んでいました。でも、二呼吸のワークを行ってからは、日常生活の中で怒りや焦りを感じるといった無駄な焦燥感がなくなりました。
40代女性:いつも時間ギリギリになってしまう自分の性格に悩んでいました。ところが、子供の頃の父親の記憶をワークしただけで、時間がきちんと守れるように変わりました。おかげで夫に愚痴られなくなり、関係も改善できました。
42歳女性:職場に苦手な人がいて、思い出すだけで胸がつまり、夜も眠れず、ごはんも喉を通らない状況でした。しかし、たった二呼吸しただけでその晩はぐっすり寝られ、食欲も戻りました。苦手だった人に対しても不思議と緊張感や委縮がなくなりました。
60代男性:事故の後遺症で毎日つらい痛みに悩まされていました。病院では一生治らないと言われて諦めていたのですが、カウンセリングであっけなく消えてしまい、たいへん助かりました。
著者プロフィール |
米澤 栄二 EIJI YONEZAWA
”スーパー心理セラピスト”
いやしの楽々庵 岡崎メンタルケア 主任セラピスト
1963年3月30日、愛知県岡崎市生まれ。
独自の心理メソッドを開発し、うつなどの病気の治療を得意としている。
こころのしくみから研究をおこなうことで生み出されたメソッドは無理がなく、安心、安全で、しかも即効性が高いことを特長としている。
挫折と研究の歴史
読者様のご感想 |
私は日頃、ウォーキングの指導を通して、姿勢が良くなり、颯爽とかっこよく歩ける人を増やす活動をしていますが、その最終目的は、受講生一人一人が『喜びの多い人生』に変わることです。
この本にはウォーキングとは違うアプローチでのヒントが書かれていると直感し、読ませて頂きました。
著者の米澤さんとの出会いは5年前。第一印象は『ピンクの帽子が印象的で、楽しいおじさん』だったのですが、見た目からは想像もできない過去が書かれていて、ますます興味を持ちました。
この本には米澤さん自身の体験から導き出されたオリジナルのメソッドが順をおって書かれています。
心理学系の本は難しい言葉が多出てくる印象がありますが、この本は「心の骨粗しょう症」や「脳の運動不足」などの分かりやすいたとえを使って書かれているので、素人の私にも面白く読み進むことができました。
特に面白いと思ったのは性格についての部分です。
「兄弟でも性格が違う理由」や「努力なく性格が変わる方法」など、一見難しそうなことなのに、とても分かりやすかったです。
米澤さんのメソッドの一番の特長は、自分で簡単にできて早く結果がでるところだと思います。
私のウォーキングにもうまく活用できたらいいなと考えているところです。
自分は鬱なんて関係ないと思っている人にも、イキイキとした人生を送るためのヒントになる1冊だと思います。
私は名古屋で鍼灸接骨院を経営しておりますが、最近心理的なトラブルから身体の不調を感じている方が多くなっているのを実感しています。
一億総うつ状態とも言えそうな現在の日本において、なんとか少しでも明るい未来を作っていきたいとの思いから、施療家は特に心理学を勉強する時期に来ていると考えています。
私が米澤先生にお会いしたのは数年前でした。
独自の心理学理論をお持ちで、それを発展させられるのではないか!という可能性を強く感じていたところ、今回本を出版されるとのことで急ぎ拝見させて頂きました。
この本は実践的な内容になっています。
なぜなら、米澤先生自身がうつ患者の過去があり、このメソッドでうつから回復した経験があるからです。
辛い過去を糧にして独自の心理学メソッドの基礎が出来上がり、それにより人生が改善したという経緯に感動しました。また、ご家族の壮絶な心の戦いの話も心に刺さりました。
私が特に興味を持ったのは、本の中で紹介されている二呼吸法です。これはとても簡単で応用が効きそうな方法だからです。
記憶にアプローチする方法などもありますが、これも目から鱗でした。
うつを乗り越えた米澤先生の人生観と思考、心の病をなんとかしたいという情熱が伝わってくる素晴らしい一冊だと思います。
私は以前、障がい者自立支援の訪問サービスに従事していました。
うつ病の方のところへ行く事もあり、病院に通い薬も飲んでいるのに一向に回復せず、日々苦しまれている姿をたくさん見てきました。そして、「しんどい、死にたい」という訴えをただただ聞いてあげることしかできませんでした。
仕事を離れてからも、うつ病の方と出会う機会がありました。
薬を服用して朦朧とするばかりの方にいったい何をしてあげたら良いのか。そう悩んでいた時に、米澤先生の本と出会いました。
うつ病の原因もわからず、治療に効果があるのさえ疑いながら通院を続けている方が沢山いますが、本の中では「うつ病の原因は心が折れたトラウマ」とハッキリ書いてあります。
また、「記憶」と「トラウマ」にフォーカスして、心のしくみや治し方がとても分かりやすく展開していきます。
「あなたが苦しんでいる原因は、実在するその人ではなく、記憶の中のその人!」
苦しんでいる方々に話を伺うと、決まって、「昔、父が・・」のように語っていたのを今も思い出します。
このような記憶が一刻もはやく癒されて欲しいとせつに願っています。
本の方法を使うと、ものごとの捉え方を決めている性格も変えられます。「苦しみ」を「いい機会を与えて頂けた」と感じられるようになると思うと、希望が持てました。
自分の性格にコンプレックスがあり、変わりたいと思っている方にも是非おすすめしたい本です。