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【コトバのチカラ】

【 2017年06月02日 AM 12:06 】

一部の友人に「刀を背負った子リス」と呼ばれている私ですが、
うちの母は、顔は似ているけれど、性格は私よりずっと女の子です。

そんな母が、一度だけ刀をチラつかせたことがありました。
~~~

 

高3のとき、私がいきなり進路を変えると担任に言ったら
母親が学校に呼び出され、三者面談することに。

着席したとたん、一方的にしゃべりだす担任。

 

「音楽雑誌の編集者になりたいなんて、
いかにも高校生があこがれそうなことを。
ね~、お母さん」

 

「そんな夢みたいなこと言ってないで、
地元の国立に行けばいいんだよ。
ね~、お母さんもそう思いますよね」

 

「その方が、将来、ああよかったな~と
思うに違いないんだから。
ねえお母さん」

 

「ほんと、マスコミとか、そんなチャラチャラした夢、
かなうわけないじゃないですかね~。
お母さんもそう思いますよね?」

 

私、気づいてました。
担任の言葉を聞くたびに、
母のこぶしに力が入るのを。

 

そして母は、こぶしをギューっと握ったまま、こう言い放ちました。

 

「いいえ、私はかなわないとは思いません。
確かに、この子が言っていることは、
広い砂浜で星の砂を探すくらい、難しいことなのかもしれません。

 

でも、なぜ、かなわないと決めつけるんですか?

 

私は、この子を信じています。
この子がかなえる努力をするなら、全力で応援します。

 

お話はそれだけですか? 失礼します!」

 

と、私にも席を立つよう促し、
ぽかーーんと口を開けている担任に踵を返して、
部屋のドアを勢いよくバターンと閉めた。

と思ったら、勢い余って、反動でドアが半開きに。
ここで、母から2発目の拳が。

 

「何なのあの先生は! 
人の夢を叶わないと決めつけて、あれでも先生なの?
腹立ったわーーー!!!

美香、絶対に夢をかなえて、
あんな先生見返してやりなさい!」

 

私、気づいてました。
本当は、両親は私に地元の国立に行って欲しいと思っていたこと。

だから余計に、うれしいやら、申し訳ないやら…

「何が何でも、かなえてみせる!」
って、本気のアクセルを踏めたのは、間違いなくこの時でした。

そして、この時の母の言葉は、
本当に私を夢を叶える場所に導いてくれました。

 

 

私は【コトバのチカラ】を信じています。

 

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株式会社パラス マシュマロスタジオ